桃山 の 家

04.04.11


桃山の家の工事が始まります。
クライアントとであってから約1年半。
やっと地鎮祭を迎えることが出来ました。
クライアントからは、多大の信頼をいただき
とても楽しく、プレッシャーのかかる設計期間でした。
今日は双方のご両親も駆け付けて、
にぎやかな地鎮祭になりました。

今回は久しぶりの木造です。
また、「見たことのない普通の建物」が
出来ることを確信しています。


04.04.18


今日は、建物の位置出しにきました。
クライアントにも確認して頂き、
今週末から本格的に工事が始まります。


04.04.23


今日は杭工事です。
この土地は予想以上に地盤が悪く、
木造でありながら、鋼管杭を打たなければなりません。
そのため、当初提出した予算報告書より、
杭と基礎の分が150万円ほどオーバーしてしまい
ご迷惑をおかけしました。


04.04.26


今日は堀方の確認と、大工工事の打合せに来ました。
今回の、木材は全て手刻みなので
綿密な打合せが必要になります。
図面もほぞの形状や詳細図など
出来る限りの情報を盛込みました。
したがって、図面枚数も100枚くらいになっていて
一つ一つを確認するのが大変です。


04.05.06



雨が多かったゴールデンウィークも終わり、
今日から現場も再開しました。
早速、現場に出向いて掘り方の指示に来ました。
基礎の形状が結構複雑なので、図面だけでは
やはり分かりにくいところがあるみたいで
現場で直接、指示しました。
明日、捨てコンクリートを打ちます。

下の写真は材料のか工場です。
今回は総手刻みなので、
木を見ながら大工さんも慎重にノミを入れていました。
材料の手配違いなどあり、
少し痛い目のも会っていますが、
おおむね順調に進んでいます。


04.05.08


今日は基礎の墨出しの確認に来ました。
複雑な形状なので、心配しましたが
とてもきれいに出来ていて安心しました。
墨出しをして杭位置もほとんどずれがなく
納まっていたので良かったです。

今日はそれと午後から、クライアントに
刻みの現場を見ていただきました。
あいにく大工は急用でいませんでしたが、
構造材になる木の加工の工程を
見ていただくことが出来ました。


04.05.13


今日は基礎の配筋検査に来ました。
雨のため一部未完成の部分があったので
明日また確認します。
明日は、住宅保証の基礎配筋の検査なので
それまでに間に合わせていただくように
確認をとりました。


04.05.14


今日は基礎配筋の最終チェックと
型枠の指示に来ましたが、
型枠は大工の都合により、
材料を運んだだけで終わってしまいました。
鉄筋は、細かい部分の補強を指示しました。
私はよく鉄筋コンクリートの住宅をしているので
木造の基礎も比較的ごついものになってしまいます。
おそらく一般的な木造の基礎と比較すると鉄筋量は、1,5倍
コンクリート量は2倍くらいになっていると思います。

今回はいつもの職人と違うので
勝手が少し違って、結構指示することが多かったです。
職人も木造だと思って、少し甘く見ているようでしたが、
鉄筋コンクリート造のように
細かく指示するので、結構うんざりしていました。


04.05.18


最近の雨で工程通りにはいっていませんが、
昨日までの雨がやっと上がったので、
今日基礎のコンクリートを打ちました。
木造の基礎ですが、いつもRC造で打っている
コンクリートと同じもので打ちました。
基礎なので、特に難しいところもなく、
無事コンクリート打は完了しました。


04.05.22


台風も無事すぎ、昨日基礎の型枠をばらし
今日から基礎の立上がりの
型枠工事に入りました。
順調にいけば、来週水曜日に
コンクリート打になりそうです。


04.05.26


今日は予定通り基礎の立ち上がりの
コンクリートを打ちました。
打ち終わった後、大工さんと一緒に
アンカボルトを寸法を測りながら
設置していきました。
今回の設計は、土台もそのまま
仕上になるものもあるので
慎重に設置しました。


04.06.11


加工も最終的な段階に入ってきました。
今日は金物や、クリの土台パッキン、くさびや
込み栓の材料を持って行きました。

上棟を来週末の予定にしました。
梅雨時なので少し心配ですが、
基礎工事も順調に終わり、
加工も大方の目処がつきました。

来週からは天気と相談しながら、
土台の取り付けに入る予定です。


04.06.16


昨日、土台の設置も完了し、
今日は上棟に向け足場の設置の日になりました。
今回からは土台パッキンを栗にしたので
基礎の不陸が調整しやすく、
なおかつ建物にもいいので成功でした。
その他金物周りや造作も問題なくできていました。

明日は仮組みをして、上棟当日に向け
万全の準備をする予定です。


04.06.19




台風が近づく中で、どうにか天候にも恵まれ
無事、上棟を行うことができました。
前日の大安日に、めぼしい柱は建てておきました。

今日はレッカー車を手配し、手伝いの職人さんを含め
総勢8名で本組みをしました。
建物がシンプルなのと刻み正確なおかげで
午前中に骨組みは大方済んでしまいました。

午後からは屋根周りを組み、
雨仕舞をし、片付けが終わったところで
ちょうど5時頃となり、
クライアントが大工さんらに手土産をお手渡して、
帰っていただきました。

無事、事故やトラブルもなく上棟が終わりました。

やはり、在来の木軸組工法は、
シンプルなプランと単純な構造に尽きると思いました。
木組みはとても美しく、
完成形も確信が持てました。


04.06.24


今日は電機屋さんと現場で打合せです。
今回のような真壁造りでは、
配線を隠すことができる部分が限られています。
また、図面では現すことのできない部分がたくさんあり、
どうしても現場で綿密な打合せをして決めていかなければ
ならないことがたくさんあります。

今日の打合せで確認はできましたが
施工の当日は、一日立ち会おうと思っています。


04.06.30


今日は、先日打合せした電気工事の施工の日です。
確認に来ました。
天井近くで仕事をしているのは職人さんです。
その他今日は所員の丸田君が
柱などの日焼け防止のため、
紙貼り養生に来ています。

ここ一週間で大工さんが筋違いや金物、
壁下地などを施工しました。
今週末の小舞編みの準備はおおよそ整いそうです。


04.07.16


先週末、荒壁を塗りました。
最近は好天に恵まれ、今日、裏返し塗りをしました。
もともと、かなり熟成が進んだ土を現場に入れていますが
ここ数日の、天気でますます熟成が進み、
色も真っ黒になり、臭いも相当なものです。

荒壁は、熟成が進んだものほど良いと言われています。
わらが腐敗し、分解され土の中の繊維分が増え、
強度も増します。それに伴い土が細かな空気を含み
断熱効果も上がります。また耐候性もあがります。

昔は、敷地の土にわらを混ぜ、何年も寝かせてから
塗ったと言われています。

写真は荒壁を注す人と、それを受けて塗る職人の
意気の会った瞬間をとらえています。

私も小学校の高学年の頃から中学生になるまで、
この土を注す方の手伝いをさせられました。
この程度の高さでしたら、それほど大変ではありませんが
もう一つ上の段位の距離をめがけて注すのは
少し慣れが必要です。
また、昔からこの荒壁を注す人は左官ではなく、
専門の人夫さんだったり、
お百姓さんが農閑期に手伝いでやっていました。
彼らは一人で二人の職人に一日中注すことも出来るくらい
タフな人たちが多かったです。
私が幼い時も、タケちゃんというお百姓さんが、
いつも手伝いにきてくれていました。


04.07.27


今日は、役所の中間検査がありました。
もちろん問題はありませんでしたが、
検査官の方も、設計内容に興味があるらしく
検査以外のことをいろいろ聞かれました。

今日はその他、住宅保証の中間検査もあり、
その検査官にも、設計内容について、
いろいろ聞かれました。
最近はこのような建て方をする建物が少ないらしく
両者とも、楽しんで視ていかれました。

写真では分かりにくいですが、先週末、
屋根工事も終わりました。


04.08.25


8月中は一人の大工さんで、外部の枠周りや
外壁下地を慎重に行っていました。
したがって、それほど工事も目に見えるほど
進行はしていませんでしたので、更新はしなかった
ですが
やっと荒壁の裏返し塗りと、外壁を貼る段階に
来ました。
今からは日に日に様子が変わっていくと思います。
今日、外壁の杉材も搬入しました。
取り付け前にスタッフによって
保護防水剤を塗る予定ですが
1500本ほどあるので一週間ほどでかかりそうです。
写真は荒壁の裏返し塗りをしているところです。


04.08.26


昨日から早速、外壁材の塗装に入っていました。
数が数なだけにスタッフ4人で
塗っていますが根気が必要です。
天候が心配ですが、2、3日はかかりそうです。

来週から杉皮張りなどをした後、
いよいよ外壁張りに入っていきます。


04.08.31


2、3日前から、内壁の中塗り仕上げ
の下地塗りをしています。
明日でほぼ下地塗りは完了する予定です。
この中塗り土も、普通に左官さんが使う
袋に入った中塗り土を水に溶いたものではなく、
数ヶ月前から発酵させておいた中塗り土と
混ぜて塗っています。
だから塗っている最中はとても臭いです。
乾いてしまえば、無臭です。


04.09.01

現在、メインの工事は外壁です。
土壁の上に防水シートを貼り
その上に杉皮を貼っています。
ここまでは、まだ外壁の下地です。
本番はこれからです。
来週は、それをお見せできると思います。
杉皮は不揃いで厚みもまちまちなので
今日も大工さんと打合せをしましたが、
悪戦苦闘です。
自然の材料は、こっちの都合良くは出来ていません。
やはり先人はたいしたものです。


04.09.03


相変わらず、大工さんは外壁の
杉皮貼りに悪戦苦闘しています。
今日はその他、エアコンの冷媒管の配管工事をしました。

写真は手前が建具職人の樋口君です。
今回の建具はほとんど木製建具なので
かなりの量があり、今日外部周りの打合せをし、
採寸をして頂きました。

奥の二人は、設備の矢野さんたちです。
今日は一日、外壁で隠れる部分の配管工事を
して頂きました。


04.09.07


この釘は、外壁を取付けるための釘です。
普通の釘とは違います。
名前は、「折釘」(オレクギ)と言います。
今では、宮大工などが時折使う程度で
ほとんど使われなくなった釘です。
この釘も京都から取り寄せました。
一般の釘の30倍ほどの価格です。
もちろん、釘打機では打てずに
すべて手打ちになります。
大工さんの手間も相当大変です。
今回これを使う理由は、まず目立たないこと。
頭部の丸みが、優しく品が良いこと。
程よく錆びて、引抜きに強いことです。

ほんの些細なこだわりですが、全体の雰囲気に
大きく影響することだと思っています。


04.09.08


外壁の下地づくりは、順調には進んでいますが
見た目にはあまり変化がありません。
どうやら来週いっぱいかかりそうです。
今日は、大工さんと窓周りの雨仕舞の打合せや
床暖房の職人と打合せをしました。


ちなみに、向かいの敷地に
住宅メーカーの家の工事が始まりました。
完成時期が同じ頃なので驚きました。


04.09.14


先日紹介した釘で外壁を打付けているところです。
一般の釘と比較すると、細く柔らかいので
一本一本ドリルで下穴をあけて
金槌で打っています。
でも見ていると素人ではおそらく
半分くらいの釘は無駄になってしまうでしょう。
とてもしなやかで、打ち方が悪いと
すぐに曲がってしまいます。
こんなところでも昔の材料は
職人技が必要になってきます。


04.09.15


妻面がだいたい貼り終えました。
無垢の杉の存在感は圧倒的で
写真では全くその表情は現れません。
これこそ私が求めているものだと実感しました。

外壁は、27ミリ角の杉の木を9ミリの
間隔をあけて取付けてあります。
京都の町家は窓の部分にこのような
縦格子があるのですが、この家は
窓部分を含め、外壁全部が縦格子になっています。
したがって、風通しや陽光のことを考えると
機能と意匠の微妙なバランスに
とても苦心しました。


04.10.01


外壁の詳細を写真で紹介します。
荒壁土の上に透湿性のある防水紙を貼り
その上に、写真のように杉皮を貼ります。
その上に外壁に杉を貼るための胴縁を
60センチの間隔で釘打ちします。
そして、9ミリの隙間を空けて
27ミリ角の杉材を先日紹介した釘で止めていきます。
杉皮だけでも、なかなかの存在感でしたが
隙間から見える杉皮に私なりの思いがあります。
これらの寸法や納まりは前例がある訳ではないので
自分の感を頼るしかありませんが、それを決断していくのは
日頃の習慣がとても重要になってきます。


04.10.02


南側のバルコニーの組付けをしています。
補強の金物を見せずに
組み上げていくのはとても
手間のかかることです。
設計図とは少し納まりを変えましたが
大工さんのアドバイスを得ながら
ベストな方法を選択しました。


04.10.05



相変わらず、大工仕事は着々と進行し、
現在は一人の大工さんがバルコニー廻りをやり、
もう一人の大工さんは、内部の天井廻りの
下地づくりに入っています。

今日は、別に玄関ポーチの取り付けと
ガラスのはめ込みを行いました。
上の写真はその玄関ポーチを
内のスタッフ3人と富士美サッシの塚本さんとで
取付けています。
実はこのポーチは2週間ほど前に取付ける予定でしたが
出来映えに満足がいかず、
作り直して今日取り付けとなりました。
このポーチは、設計の段階でそのデザインに
とても苦慮し、試行錯誤のあげく
この形態にしました。
早く完成形を見てみたいです。

下の写真は2階のテラス戸の
ガラスをはめているところです。
一番右の奥がいつもお願いしている
井上ガラスの井上さんです。
彼は、私のご近所さんで
家族ぐるみのお付き合いをさせて頂いている間柄です。
ちなみに彼は、娘の学校のPTAの会長さんでもあります。


04.10.12


今年は台風が多く、現場がなかなか予定通り進行しません。
養生シートを外したと思ったら
また、次の台風ということで
余分な仕事が多くて困ります。

今は、ベランダ廻りの施工をしています。
予想以上に手間がかかっています。
この後、ベランダの屋根にかかり
手すり子を入れて行く段取りになっています。


04.10.16


これは、屋根部分の断熱材の施工途中の写真です。
今回使用したものは、厚さ100ミリの
ウールブレスという断熱材です。 詳しくは、
http://www.fitweb.or.jp/~muramoto/news.html
を参考にしてください。
コストパフォーマンスや施工性を考えると
現段階において比較的優れた断熱材だと思います。
しかし、優れた断熱材でも施工に不備があると
その効果は半減してしまうので
しっかり確認しておく必要があります。


04.10.18


これは、ベランダの屋根部分の写真です。
雨仕舞で最も注意しなければならない部分です。
鉄板の重ねシロや立上がりなどを確認しました。
今年のように台風が多いと、
用心してもしすぎることは無いのですが
意匠的な問題を考慮しつつ、職人の意見を聞きながら
決定して行きます。


04.10.25


今日は、床暖房のヒーターの付設工事です。
この住宅のダイニングリビングの床は
畳になっています。
写真で見える部分はその部分です。
畳といっても普通の畳ではなく、
厚さ15ミリの床暖房専用の畳です。


04.11.05


実は10月に入り、クライアントにお願いして
工期をのばして頂きました。
やはり木造はコンクリート造と違い
図面の通りにはいかず、現場で対応することが多く
あまり早く現場が進行してしまうと
確認事項がおろそかになるので
刻みの段階からやって頂いている大工さんをメインに
時々一人応援に来てもらう程度のペースでやっています。
したがって、目を見張るほど現場は進行していませんが
ここ1、2週間で2階の天井と床をやりました。
写真はその模様です。

今日は、植栽の打合せをガーデンデザイナーの糟谷さんと
打合せをしました。
また、今日雨戸が入りました。


04.11.17


先週から階段や家具などの内部の造作に入りました。
先週は部材の加工で現場はほとんど進行していません。
今週から取付けに入り、今日で階段は終わる予定です。

今日はその他に電気屋さんと再度現場で確認のため、
打合せをしました。

また、来週から土壁の仕上げで左官が入るので
その段取りを大工さんと打合せをしました。


04.11.25


今は、玄関廻りの家具工事をしています。
その他洗面やキッチン廻りも大工さんに
作ってもらいます。
来週中には、大工工事も大方終了する予定でいます。


04.11.27


玄関廻りとリビングの家具が完成します。
今日は、クライアントに現場まで来て頂き
外構の打合せをしました。
また、スタッフが久しぶりに現場に入り、
片付けや掃除、木部塗装をしました。
来週からは、常時2、3人現場に入り
大工さんの手元をやったり、片付けの手伝いを
やってもらうつもりでいます。


04.12.02




今日は、三人の職人さんが入っているので紹介します。
一番上は、最初から作ってもらっている大工さんです。
今日は洗面所のカウンターや収納の施工をしています。
もう大工仕事も大詰めで後は、キッチンや収納などの
家具仕事がメインになっています。








中央の写真は建具屋の樋口くんです。
今日は雨戸の切り込みや、建具の採寸に来てくれました。
今日打合せし採寸したものが10日後くらいに完成し
取付けに来てくらます。










一番下は左官の板岡くんです。
全体にはほぼ下塗りは終わっているので
今は、貫回りの補強塗をしています。
その工程が完了すると、しばらく乾燥させて
仕上げ塗にかかって行きます。


04.12.06


内部の造作は、あとキッチン廻りのみとなりました。
今日は、板金屋さんが軒樋と竪樋を取付けに来ましたので
私も立ち会いにきました。
私が指定したものはあまり普段使わないものなので
心配しましたが、やはり指定したものと違っていたので
一部部品を注文し直してもらいました。
したがって樋廻りは完了することが出来ませんでした。
材料が入ったところでまた立ち会いに来ようと思っています。

今日は電気屋さんとの打合せも行いました。
スイッチやコンセントの位置の確認をし、
おおかた完了する予定です。


04.12.08



今日職人さんから指定した部材が入ったという連絡が入り
現場に確認しに来ました。

その部材は、下の写真の軒樋の端部の椀型水止めです。
最近では、銅の樋自身を使わないので
この椀型の水止めはとても珍しいものです。

今日は上の写真の軒樋と竪樋との接合部分の
溶接の確認にきました。
これは今朝職人さんが加工場で作って来たものです。

数ヶ月するとこの輝きもなくなり、
数年後にはとても渋い表情になってくれます。

この樋だけを見てもとてもきれいなので
写真を載せました。


04.12.10


大工仕事もほぼ完了し、
今日から少しずつ残材の整理に入りました。
木造の場合は、コンクリートの住宅に比べると
どうしても木材が余ってしまい、
毎回とてもつらい思いをします。
なるべく再利用しようと思っていますが、
ほとんどは廃棄処分になってしまいます。
今日はスタッフ4人が現場に入り、
材料の仕分けと内部のダメ直しをしています。


04.12.14


今日は庭の整地をスタッフと一緒にやりました。
耕耘機を使い表面の土をほぐし
全体に5センチほど鋤き取りました。
人力でやるのは結構大変ですが
うちのスタッフはみんなよく働くので
どうにか予定通り終えることが出来ました。
今日はその他、設備の矢野さんが
家の周囲の配管工事をやっていました。

室内では、浴室の床暖房の工事が完了しました。

これから10日ばかりが一番大変な時期になるので
スタッフと毎日現場仕事が続きそうです。


04.12.15


今日は左官の林さんが、床の石を貼りに来てくれました。
毎回やってもらっているので、
結構複雑な石の納まりですが
数分納まりを確認して、打合せは終わりました。

外ではスタッフが週末の植栽に向けて土いじりをしています。


04.12.17

今日はガーデンデザイナーの糟谷さんの登場の日となりました。
境界際の垣根や道路際のノリの修景を計画して頂きました。
写真はスタッフが協力して、杭を打っているところです。

一般的にこういうノリはブロックを積んで
味気なくしてしまう計画が多いように思います。
私は出来る限り、植栽をして緑を増やすように心がけています。

庭の平らな部分は少し減りますが、
街の修景に貢献することも
家を建てる人の義務だと思います。

明日、植栽をします。


04.12.18


今日はみんなで植栽をしました。
昨日の糟谷さんの指導をもとに
大方完了しました。

今日は他にも外壁の幅木の
コンクリート打ちが午後からあるので
昨日から型枠をみんなで作りました。

午後からコンクリート打ちをみんなでやったのですが
巾の狭いところを手作業で行ったので
結局、暗くなるまでかかってしまいました。


04.12.20


早速、今日土曜日にコンクリート打ちをした
幅木の型枠をはずしました。

予想以上にうまく打てていました。
週末にはこの幅木を左官に
モルタルで仕上げてもらう予定でいます。

幅木をすることで、ますます完成度が上がってきました。


04.12.22




今日は一番で玄関アプローチの
コンクリート打ちを行いました。
こんな少量でも例に漏れず
些細なトラブルがありましたが
無事打ち終わりました。








今日はその他に先日コンクリート打ちをした
幅木の下地モルタルをしてもらいました。
この幅木の納まりしだいで、
外観の印象がとても違うので
それほど難しくない納まりですが
現場でいちいち確認しながら
塗ってもらいました。






室内では中塗仕上げをやってもらっています。
この写真はその土を練っているところです。
荒壁の状態から土の配合や種類を変えながら
2回の工程を経てこの土の仕上げとなります。
手間や材質を考えるとコストパフォーマンスは
とても高いと思います。
しかし、現在ではこのような工法でやることは
珍しくなり施工できる職人さんも
とても少なくなりました。
写真の澤田くんも数少ない腕の良い
若手の職人さんの一人です。


05.01.11

オープンハウスが無事終了しました
7日、8日とクライアントのご好意で無事オープンハウスを終了することが出来ました。
7日は学生や同業者の日とし、延べ30人ほどの人が来ました。
毎回行っているのですが、直接私にはメリットの無いことですが
これからこの世に生まれる建築に何かプラスになればと願っておこなっています。

8日の日は一般の方が8組ほど見えました。
ほとんどがご夫婦で、現在設計を進めているご夫婦や今後その予定の方も1、2組見えました。
今回は私にとっては比較的珍しい純粋な木造なので、違いを見て頂くには良い機会になりました。
本質的には私が設計するものなので変わりませんが、
クライアントの要望によって、その仕様は全く変わってしまうので
クライアントの方々も自らの要望がとても重要であることに気づいて頂けたのではないでしょうか。

後はほんの少しの手直しと写真撮影をして、数日後に引渡を行います。
おおよそ3年間のお付き合いにひとつの区切りがつこうとしています。
もちろん今後の方が何倍も長いおつきあいになります。
今まで築いてきた信頼を崩すことがないように大切にお付き合いしていきたいと思っています。

このフィールドのコンテンツも今日で終了したいと思います。
数日後に「WORK」のコンテンツで紹介しますのでお楽しみに!

次の現場も10日後に始まります。
現場名は「八龍の家」です。
これもお楽しみに!